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●シーン5「男1の提案」
撮影場所:教室
撮影時間:夕方
夕方の空を一途に見続ける男がいた。男は教室でだれかを待っていた。しばらくすると女性が部屋についた。女性は部屋のドアを開けると、夕日を眺める男の背中が見えた。彼は気配に気づいたのか、ゆっくりと後ろを向く。彼の顔は夕日が逆光して見えなかった。彼はゆっくりとしゃべりだす。
男「待っていたよ。今、夕日とお話していたんだ。君が来るかどうかをね。」
男はゆっくりと歩きだす。
男「そしたら本当に来た。夕日に感謝しないとね。」
男は女性のもとへ向かう。女性のそばに着くと、いきなり女性を後ろへ向かせ、自らも後ろを向く(背中合わせの状態になる)。
男「決闘をしよう。もし僕が勝ったら・・・。その時に言うよ。じゃあ行くよ。」
男は1,2,と数えたが3という前に女性を後ろから抱きつく。
男「俺の負けだ。射抜かれちまったよ。俺の心をな。」
さっきの精神世界へ戻る
男1「・・・なんてのはどうかな。」
男2「うん、いいんじゃない。」
男3「いいと思うよ。」
男1「じゃあこういう方向で。」
机に乗り出す主人公
主人公「ちょ、ちょっと待ったぁ!」
男1「なんだよ、今いいところなんだから邪魔すんなよ。」
主人公「何だよそれ。僕そんなキザなマネできないよ!失敗するどころか、顔合わせられなくなっちゃうよ。」
男1「えー。がんばってよー。失敗するかどうかは別として。」
沈黙する主人公
主人公「なんか、他にはないの?もっと僕にピッタリな奴!」
男2が立ち上がる
男2「仕方ない。私がとっておきなのをお見せしよう。」
目を細める主人公
主人公「何かあるの?」
男2「問題ない。私の考えはこうだ。」