9/15 つぼや

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THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 「THEE GREATEST HITS」

バクホンに続き自分で発掘してドハマりしたシリーズその2。
ミッシェルも大学一年くらいの時にベストアルバムを聴いて、好きになったバンド。
その時は、好きな曲は好き、ぐらいのハマり度合いだったんだけど、去年の夏くらいに急にブームが来て、その勢いでチバユウスケ関連のバンド、ロッソ、バースデイも好きになった。
ミッシェルを知ったきっかけは、ACIDMANのto liveという曲がなんかミッシェルに似てるねという書き込みを2ちゃんで見て、だったかな。

チバユウスケの活動の中で、どの時期が一番好きと言われるとやはりミッシェルと答えてしまう。
ロッソももちろん最高にクールだしバースデイも最近またキてると思う。だけども、ミッシェルだけは...何か語れない良さがあると思う。

ポップで軽快な曲も作っていた初期から、解散に近づくにつれてアルバムごとに楽曲が、バンドが、どんどんドライなものに荒廃していくそのさまも、なんだかすごく引き込まれる。当時のチバはベンジーに影響を受けたとか言われてるけど(小生、ブランキーはあまり聞き込んでないのだけど...)。


自分、およそ洋楽のガレージ系だったり、その他ハードノイズグランジヘビーメタルパンク、それらロックの音楽はそもそも以前はあまり好んでいるジャンルではなかったのです。
どちらかというと、それらを日本人向けに聴きやすくマイナーチェンジしてくれる「邦楽」を好んで聴いているという自覚が強かったので。まあそれは今も同じかもしれないけど。
それをロック自体に趣向を向けさせられるきっかけになったバンドがミッシェルと言っても過言じゃない。それくらい影響を受けている。

ミッシェルを語るのに、やはり一番はチバという存在が欠かせないですね。
中学からタバコ酒シンナーの常習。テレビに出れば必ずムッツリと斜に構え、気に入らない記者がいたらぶん殴る、なんて噂も...。
そんなチバは自身が手がけたバンドはほぼ必ずと言っていいほど全て一人で作詞・作曲。ロックが服を着て歩いている、とまで言われるのも無理はないかもしれないですね。
チバといえば伝説の数々も有名。外に居る猫の気を引きたくて窓から植木鉢を投げる。泥酔して電柱に昇り、気がついたら道路の上で、ベルトの色が黒から白に変わっていた、MCで地名を堂々と間違えまくるなどの天然奇人っぷり炸裂の伝説の数々も、もう、すごく魅力的。
音楽畑における天才って天然の人が多い、気がする。


ラストライブのチバ。迸る汗と熱気。息も絶え絶えに歌い切った最後の曲。そのアウトロに向けてのセッション。メンバーも客もテンション最高潮。そんななかでサンキューロッカーズと吐き捨てて一人ギターを置いてびしょ濡れの髪をかきあげながら長年共にしたメンバーと数千人の観客を置き去りにステージを去って行く。
なんじゃそりゃ、と。自身が10年以上続けてきたバンド、その解散ライブをそんな素っ気ない終わり方シメるのかと。当日も解散に寄せてなどのMCはほぼ無し(だったらしい)。これっぽっちもウェットな空気など残さない、解散ライブのものとは思えない、あの去り際。
とにかく、チバユウスケは、イっちゃってる。
自分のなかで、日本のロックのアーティストでは、大木伸夫と永遠のツートップ。