9/6 つぼや

書くネタもないので自分が影響を受けた音楽を、音楽、と言っていいほど幅広く聴いているわけではないのですが、
自分の今迄の拙い人生で知って、感銘したことのある、数限られた音楽アルバムを紹介してこうと思います。

ソルファ

ソルファ

ASIAN KUNG-FU GENERATION ソルファ


NARUTOの「遥か彼方」という曲でアジカンを知り、
ハガレン一期の「リライト」という曲でハマる。

正直に、どちらの曲も邦楽シーンによくありがちなアッパーロック系の典型的なアニソン、という言葉で括れてしまうけれど、
当時(中学生くらい)の自分には間違いなくそれ以上の意味があった。


リライト、という曲を思い浮かべると
休日の昼下がりにリビングの長椅子に寝そべって、友達に借りたハガレン一期のOP&EDベストのCD歌詞カードに印刷されているエド君とアルフォンス君を眺めながら、MDプレイヤーで延々と曲をヘビロテしていたのを思い出す。

当時の自分は確か、PCブラウザ系のRPGゲームを自作することに勤しんでいた。
今では口にするのも憚られるくらいの恥ずかしい厨二設定の、異世界系王道ファンタジーである。授業中も帰り道も寝る前も、日がな一日そのゲームのストーリーを夢想して頭の中でこね回しては、陶酔の境地に浸っていた。

終いにはそのゲームの中のキャラクターと、当時放送中だったハガレンの4クール目のOP映像のキャラクターたちを勝手に頭の中で入れ替えて、頭の中で映像化して「俺のゲームがアニメ化したらこんな感じだろうなぁ」と。
そんな妄想をして、白昼一人、薄ら笑みを浮かべながら延々とへピロテしていた。そのハガレンのOP曲が、アジカンの「リライト」だったのである。
(ちなみに結局その自作ゲームはなんだかんだで完成することはなく、今も時々自分の頭の中にひょっこりと顔を出すことがある...)


ここまでアジカンのソルファというアルバムについて全く語っていないが、
なんというか、僕にとってアジカンのソルファというアルバムは、聴き過ぎて聴き過ぎて、聴き過ぎてしまって、
まず音楽というもの以上にリアリティのある存在になってしまったというか、
音楽という形から融解して完全に自分の血肉の一部になってしまっている、感覚なのである。
自分の中の音楽のルーツを、今現在が「100」という数字だとして、「0」という原点まで戻るとそこにはアジカンが居る。そんな感じ。
その感覚はなかなか言葉にするのが難しい。

とにかく、リライトという曲は僕にとっては永遠に自分の頭の中での、テーマ曲なのです。