Trial and Error セルフライナーノーツ 最終回

自分の人生の数分の一の時間を着実に奪っていく、眼前のリンゴマークの薄い二枚板を、時々綺麗に真二つに割って二階の窓から放り捨てたい衝動に刈られるも、その衝動がふと自分が小学、中学頃にオタク友人界隈で流行ったキーボードクラッシャー動画を思い起こし、その時代から既に画面の中の世界が自分の身体の一部なんじゃないかってことに気づき甚だしい無力と少しの恐れを感じるも、それでもやっぱり放り投げたいからいつか必ず二階の窓から放り投げる決意を固めると同時に、究極人類はいつか文明を放棄し全てのリンゴマークを二階の窓から放り投げ、手と手を取り合わなければならない時代が来ると確信しつつも、目の前のリンゴマークのキーボードをだいじに叩いている坪谷です。