3/24 坪谷

最近読んだ本を、
こういう場で紹介するどころか
人生で一度も紹介したことがないのに
紹介しようと思います。

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

パウロ・コエーリョ著の「アルケミスト 夢を旅した少年」を読みました。

アンダルシアの平原を旅をするある羊飼いの少年が、
エジプト砂漠のピラミッドで宝物を見つけるという予知夢と、彼が出会うセイラムの王様の言葉に導かれて、
自分の大切な羊と想い人を捨てて、宝物を探しに旅に出る。
旅の中で、出会いと別れ、苦難と挫折を経験し、生きることの知識を身につけて成長していく少年…の物語。

何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる

というこの本の一節が、しばしば紹介されていますがまさしくこの一文がアルケミストの全てを物語っています。
簡単な言い方で言えば、信じていれば夢は叶うとか、諦めなければ必ず光は見えるとか、そんな言葉にも当てはまると思います。
全編を通して少年が長い旅の中で苦難を経て、それでも夢に向かって真っ直ぐに命をかけて立ち向かい、成長していく姿を描いているのでそのテーマは強い説得力をもって力強く訴えかけてくれます。
夢を諦めない人たちへの応援本、たるものの決定版だと思います。


この本を紹介する上で、よく作中のフレーズが引用されていますが
自分も印象に残った一節を、有名どころは避けて紹介します。


反逆とは、思いがけずやって来るものだ。もしおまえが自分の心をよく知っていれば、
心はお前に反逆することはできない。
なぜならば、おまえは心の夢と望みを知り、それにどう対処すればいいか、知っているからだ。