「出る部屋」登場人物

『出る部屋』登場人物


A,井沼広太 男性(十八) 
 この春大学に合格し、山口県からこの年に上京してきた男。小さいときからこれといった特徴はなく、のんびりとした性格で優しい人間であるがかなり天然なところもある。
 彼は大学近くの格安マンションにて新しい生活を始める。初めての東京での独り暮らしという事もあり、周りの環境には少しなじめていない。これといった趣味も見当たらず部屋にいるときはだいたいテレビのバラエティ番組でも見て時間を寂しくつぶしている。自分自身でも孤独な生活環境は実感している。いつもチェックのシャツを着ていて田舎っぽい服装をしている。

B,斉藤将太 男性(十八) 
 井沼の大学の友達。おしゃべりでコミカルな人物。自分の考えることはほとんど正しいと思っている。井沼は大学で斉藤と話しているときは大抵「へ〜」などといって適当にあいづちを打っている。
 斉藤は携帯電話(ガラケー)を肌身離さず持っており話の途中でも頻繁に使用している。

C,弱い霊媒師 田中 男性(二十九)  
 まだまだこの仕事の世界では新人であるため能力は低い、そのため仕事の話も全然回ってこない。
 斉藤の友達の親戚の誘いで久しぶりに除霊の仕事が入る。田中がやる気満々で向かった先は井沼の部屋であった。
 服装はスーツまたはビジネスマンのような格好をしており、除霊関係の道具もビジネスカバンに入れて持ち歩いている。

D,最強の霊媒師 浅原彰三 男性(五十七)
 霊媒師として強い能力をもっており、その活動はテレビなどでよく紹介され、芸能界でも有名になっている。しかし、謎の多い人物である。
 今回は東京に強い霊が住み憑いている部屋があるという事を聞かされて準備万端で井沼の部屋に向かう。
 服装はいかにも胡散臭い格好をしており、髪や髭は長くのびており、しゃべりも胡散臭い。除霊道具はちょっと汚く年代物そうなカバンに入っている。

E,幽霊たち 男女二〜三人
 井沼の部屋に出る幽霊。女性は『リング』の貞子みたいな格好、男性は黒いズボンに白いシャツみたいな感じ。
 目は真っ黒にするか見えないほうが良い?

F,バラエティ番組の出演者 男女二〜三人
 テレビに出ている芸人。
・ ダイナマイト元気 男性
 人気のお笑い芸人。海パン一枚で馬鹿な事をするのが得意。

G,宅配業者